2010年7月28日水曜日

デザインコンセプト特別講義 小池禎 7月14日

今日のデザインコンセプト特別講義は、オムロンヘルスケア デザイン部長の小池さんに講演していただきます。よろしくお願いします。 健康や医療という領域が今注目されてきている。Philipsも家電からヘルスケアに移行してきている。 まずは会社説明から。健康機器関連の売り上げは、オムロンの12%くらいしか占めないのか。意外だ。 自動車を売っているような国には、オムロンヘルスケアは必ずと言っていいほど進出している。 事業コンセプト「ホームメディカルケア」: 体温計、血圧計、体重計、心電図測定器などを売っている。 オムロンは、医者や薬剤師、ナースなどのインフルエンサーに対してオムロンの製品価値を認識させ、そこから一般消費者に売るというマーケティングを実行している。 健康・医療に関する分野は、権威によるお墨付きが安心感などに寄与する分野だと思うので、そのマーケティングの方法はおもしろいな。 オムロンの強みは、測定デバイスを売っているので、健康に関するデータが手に入りやすい。そのデータをつかって、ネットワークを通し、健康に関するサービス事業に乗り出そうと考えている。 小池さん自身の話。車メーカーにつとめていて、最初の10年間はすごく楽しかった。しかし、90年代後半から車という存在に対して少しずつ疑問を抱くようになってきた。車って必要なの? そういう思いがあり、オムロンに移った。 最もよく人を幸福にする人が最もよく幸福になる 立石一真(オムロン創設者) オムロンは、おもしろい会社だ。オムロンフィールドエンジニアリングという会社も、サービスデザインの体系化に取り組んでいたり、かなり先進的な会社だと思う。 オムロンすごい。エスノグラフィカルアプローチやインクルージブデザインを実施している。オムロンに行きたい!! おもしろそう!! iFデザイン賞の金賞を受賞した体温計の話。柴田文江(@Fnote)さんがデザインした。iFデザイン賞は、アカデミー賞に近い華やかな賞らしい。 企業の中でデザインに対する理解を得るために、小池さんはがんばっていらっしゃるようだ。 柴田文江さんの体温計の話。 プロのデザイナーの実力を垣間見た。あのくらいのプレゼンテーションをできるようになりたい。もはや論理など敵ではない。感性がすべて。 セレクトショップにおかれるデザインではなくて、コンビニなど日常的に接する場所で手に入るデザインがすばらしくないといけない。 企業におけるデザインの実情を目の当たりにしている。難しい。新しい提案は前例がないため企画として通りにくい。ブラックスワンに通じる問題だ。 もうちょっとイノベーションのジレンマなどの、技術改善が破壊的なイノベーションを生まないということについて、技術者や経営者を説得できるくらいのプレゼンができるようになりたい。 ドキュメントよりも動画。動きで表現する方がわかりやすくなる。

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