2010年7月28日水曜日

デザインコンセプト特別講義 ナツメトモミチ 7月7日

今日の大学院特別講義は、ナツメトモミチさんです。インテリアデザインをしています。 http://bit.ly/bc4uTA カタカナのナツメトモミチが会社名である。インテリアのデザインを中心としているが、暮らしと空間にかかわる様々なことをデザインするオフィス。 夏目知道さん。愛知県立芸術大学を出て、近藤康夫デザイン事務所勤務、11年前からナツメトモミチ設立。こういうアイデアが出れば、コストや耐久性などの諸条件をクリアすることができる。そういうアイデアを出すことが目標。 コスト、時間、耐久性、地域、場所、建築法規、目的、テイストなどの諸条件をクリアするアイデア 諸条件を活かすデザインができたら、すばらしいだろうな。条件は制約なのだけど、制約を逆手に取りたい。
  • TIME&STYLE HOME
インテリアショプ、倉庫空間、スロープの通路を造った。keyword「スロープ」 目標: 広い空間を生かして、インテリアをゆったり見せたい。中二階を一部作って、いろいろな角度から店内を見せたい。駅から遠い立地をカバーするような魅力的なお店にしたい。階段だとよそ見しながらだと躓く可能性もあるが、スロープだとリニアなため躓く可能性も無い。つくってみてスロープでよかったと感じたことは、ベビーカーを押す夫婦や子どもがスロープで遊んでくれる様子を見たとき。
  • room 美容院
keyword「黄色いテントの美容室」 目標: だれにでも好かれるお店 子どもつれのお母さんに来てもらいやすいお店 かわいい。黄色いテントはナイロンのメッシュ。メッシュなので囲われていても、半分見えている。
  • NAGAMOTO 美容室
keyword「たて格子・よこ格子」 目標: 年配の男性顧客にも引き続き来てもらいたい。年配女性・若い男性などあたらしい客層を確保したい。 美容室風ではなく、和食屋さんのような美容室をつくりたいと思った。 たて格子とよこ格子が動いている様子が外から見える。たて格子とよこ格子がスライドして重なると正方形に見える。
  • Jean Paul GAULTIER
keyword「白い漆喰の壁」 目標: 顧客がしっかりついているブランド 顧客以外のお客様にも入りやすいお店にしたい。ブランドイメージを保ちながら新しいお店作りをしたい。 白はブランドからの要望。 あえて隠すことで、覗かせる欲望を喚起する。スリットのような窓を覗くと、そのブランドの洋服が見えるようになっている。 ブランドとしてのイメージを保持しつつ、新規顧客を獲得するためのスリット。非常におもしろい。どこから発想を得たのだろう?
  • lammfromm the concept store
keyword「ツル☆ピカ プリン」 目標: アートに興味をもつ足掛かりとなるようなお店になりたい。 クライアントへのプレゼンはどうしているのか? ということと アイデアはどこから得ることが多いのかということを伺いたい。 先ほど出てきた床屋さんのお向かいさんがクライアントのプロジェクト。焼き肉屋を和食屋に変えようと思っている、と床屋を和食屋風にしたところ話が舞い込んだ。
  • 重味
keyword「ごはんのような白い玉石」目標: ファミリーに地元でゆっくりとお食事に来てもらいたい。 あと、プロダクトと違ってプロトタイプを考えることができないということも伺いたい。図面でインタラクションが想像できるのか? 図面とディテールはどっちを先に思いつくのだろうか?
  • BAR NAKAGAWA
keyword「雪のかまくら」 目標: 北欧の住宅のような落ち着いてくつろげるお店にしたい。地元の大人のお客様へおいしいお酒と空間をサービスしたい。 お店のオーナーも夏目さんも北欧に行ったことがない。だけども、かまくらが北欧に近いのではないか。 結構、クライアントの要望を夏目さんなりの解決策で提案するというカタチが多い気がする。 お店のバーテンダーとお客様が同じくらいの目線を保てるように工夫した。また、天井が低いので、そうすることで天井の低さもカバーできる。
  • OKWeb
keyword「Do it ourselves!」 目標: ITベンチャーの企業精神を貫くためのオフィスづくり。 どうやったら安いパーティションをつくれるかという観点で、お茶のペットボトルを利用してパーティションをつくれないかと考えた。 それぞれが好きな観葉植物をペットボトルに入れて飼育。
  • laune galerie
keyword「可変するステージ」 目標: ヨーロッパ・アジア・日本あらゆる家具を日本人のオリジナルセンスで積極的にコーディネートする楽しさを提案するショールーム チェスの駒を動かすようにステージを動かす空間です。 完成品を見せられるよりも、プロセスが知りたい。夏目さんは混沌とした条件をどのように整理し、解決策を見つけ出すのか。
  • Ape Reine TOKYO
keyword「大人の隠れ家」 夏目さんに限らず、インテリアデザインは世界観をつくってから、ディテールを配置するということなのだろうか。
  • Kai House
keyword「木箱」 目標: カミソリで有名な貝印株式会社が運営するキッチンウェアショップです。自社製品のみでなく世界中から良質なキッチンウェアを集めました。大切なものを展示販売ためのショップ。 無意識のうちにしてしまう動作を核とした配置が多い気がする。 今日は疑問がわきすぎる。僕と思考プロセスがかなり違うのだろうな。
  • JILL STUART
keyword「宝石箱」 目標: アパレルブランドJILL STUARTのCOSMETIC SHOPです。クリスタルをあしらった商品ボトルをかわいらしく販売する店頭デザイン。漆器を一つおいただけでもJILL STUARTの世界観を体感できるお店にしたい。
  • seiyu
keyword「ハート降るオフィス」 ガラスにハートを蓄積させることで、下の方は透過度を低く、上の方はハートがつもっていないので、全体が見えるようになっている。
caroroca toosu keyword「オーガニックプランツシルエット」 かわいらしいお店だ。子どもが楽しく遊んでいそう。勝手にイメージがわいてくる。
  • Microsoft大阪オフィス
keyword「木漏れ日+バードウォッチング」 目標: シャープでクールなマイクロソフトのオフィスデザインのイメージを...擬似的に自然を感じるオフィスに 空間を仕切ったり、仕切らなかったりということがインテリアデザインにおいてかなり大きな役目をもつことが想像できる。 木漏れ日の中に鳥のシルエットを配置した。遊び心を入れられるって素敵。
  • JILLSTUART 香港
keyword「宝石箱+アートフレーム」
  • PROUD ASAGAYA
keyword「ルーバーフレーム」 目標: 駅前の繁華街にふさわしい商業的で高感度なデザイン マンションとしての落ち着いたデザイン 2つの感覚を伏せもつマンションエントランスデザイン
  • samsul
keyword「メッセージシート」目標: samsulは皆様のご縁で成長してきました。これからもご縁を大切にしていきたい。皆様と社員の交流を視覚化して更なる成長を体感できるようにしたい。 クライアントと話をするうちに、先ほど話したようなデータシートの内容も出てくる。その中でこうしたらいいんじゃないか、こういう提案はどうか、などキーワードがうっすら浮かんでくることが多い。内装を設計しているとキーワードが浮かんでくると、クライアントと意思疎通もできる。
Q. 全体とディテールはどっちを先に考えるのか。
A. 機能的な側面から全体を考え、葉っぱが蓄積していくなどのディテールは最後の最後に考える。
以上で、夏目知道さんによる大学院特別講義は終了です。ありがとうございました!! http://bit.ly/bc4uTA

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