2010年5月12日水曜日

デザインコンセプト特別講義 5月11日 廣村正彰

  • エレベーターで廣村正彰さんを見つけ、一緒のエレベーターで移動し、教室まで来ました。飲み物を買いに行っててよかった!! #CIT_DCM posted at 16:20:23

  • 廣村さんからtwitterでtweetしてもかまわないと言っていただけたので、思う存分tweetします。 #CIT_DCM posted at 16:22:58

  • 廣村さんのWebサイト http://www.hiromuradesign.com/ #CIT_DCM posted at 16:24:21

  • 山崎先生から廣村さんの紹介。最近では、AXISの表紙を飾りました。 #CIT_DCM posted at 16:25:19

  • 最近やった仕事を、150枚の画像を中心に解説していく。時間が間に合うか心配だが、間に合わなければつまらないものははしょります。 #CIT_DCM posted at 16:26:19

  • 現在8~9人くらいで仕事をしている。 #CIT_DCM posted at 16:27:22

  • テーマは、伝わるデザイン。世の中にあふれる情報→必要な情報もあれば、不要な情報もある。 #CIT_DCM posted at 16:28:00

  • 人が起床から就寝までに触れる情報の図。しかし、人が処理できる情報量は限られている。 #CIT_DCM posted at 16:28:38

  • 世の中にあふれる情報から、人はその中から情報を選び取っている→いかにして各々の人に必要な情報を、効果的に届けるか→ただ、強く主張するだけでは伝わらない #CIT_DCM posted at 16:29:54

  • 広告の歴史の話。昔は声高に、広告するだけで消費者へ伝わった。 #CIT_DCM posted at 16:31:07

  • どのように「伝わる」かを考える #CIT_DCM posted at 16:31:27

  • どう伝えるかよりはどう伝わるか。 #CIT_DCM posted at 16:31:45

  • 一日起きて寝るまでたくさんの情報に触れるが、覚えていられる情報は少ない。そのお覚えていられる情報には、発火点があると考えている。 #CIT_DCM posted at 16:32:37

  • 広告などのケース。費用対効果を考えるとストレートに伝えることが効果的だと考えがち。しかし、人にはそれぞれ違った感受性があるので、最短でメッセージを伝える経路はない。目的地までの様々なルートを楽しむことがコミュニケーションデザインにつながってくる。 #CIT_DCM posted at 16:34:07

  • デザインは「伝える」ことから「伝わる」こと #CIT_DCM posted at 16:34:35

  • 六本木のポストフォッシブルという展示が素晴らしいので、見に行ってほしい。 #CIT_DCM posted at 16:35:07

  • 字本という本を去年上梓しした。字というのは普段からかかわっている。そんな字を科学的、身体的に分析したら面白いと思った。科学者などと一緒に取り組んだ。 #CIT_DCM posted at 16:36:45

  • ことばと言語は、同じじゃない。言語は脳の中にある5W1Hのこと。それを取り出して何かに伝えることがことばである。字自体は線ことばと呼ばれている。 #CIT_DCM posted at 16:38:08

  • 世界中には、いろいろなことばがある。線の結び目でことばを表していたり。そういう風に考えていくとファッションもことばだと感じている。デートのときは普段と違う格好になるだろう出し、ゴスロリやヤマンバは一見平静を装っているが、中から強いエネルギーを発している。 #CIT_DCM posted at 16:40:12

  • 字をつくるという課題を教えようと思っている。オリジナリティのあるでも他者にも共感してもらえる字をつくる。難しいけど、おもしろそう。 #CIT_DCM posted at 16:41:16

  • 字は、もっともすぐれたことば #CIT_DCM posted at 16:41:31

  • 字で曖昧がカタチになる #CIT_DCM posted at 16:42:03

  • 字が出てくる前は、愛という概念をことばで表現できなかった。約束というのはカタチがない。でも人は約束をする。そういうものを字にしたというかことばにした人がいる。 #CIT_DCM posted at 16:43:31

  • 字をことばにした人は2種類の人がいるんじゃないかと考えている。宗教家と哲学者です。 #CIT_DCM posted at 16:44:13

  • 眼は常に動きつづけている #CIT_DCM posted at 16:44:35

  • 眼は一点にとどまっていられない。眼の視野角は五度くらいしかない。肘を中心に字を書くというのは、Rを描く。 #CIT_DCM posted at 16:45:39

  • 人間の眼は、ある一点を見つめているつもりでも、一秒に何回も細かく、方向も定まらずに動いている。その動きは、字は一直線上に並べて起こすことで、コントロールされている。 #CIT_DCM posted at 16:47:07

  • 右側に置くと、読みやすくなる #CIT_DCM posted at 16:47:58

  • 美術館のキャプションはほとんど作品の右下にある。右脳・左脳の関係上、右側に文章があるぶん理解しやすくなる。 #CIT_DCM posted at 16:49:15

  • 傾きを見て、字を見分けている #CIT_DCM posted at 16:49:36

  • ナとメの境界線は微妙。皿のようなコップもある。 #CIT_DCM posted at 16:51:18

  • 字を通した視覚伝達の研究 #CIT_DCM posted at 16:51:35

  • 線がつなぐ共通の意識 #CIT_DCM posted at 16:51:50

  • 日産自動車デザインセンターの話。カルロス・ゴーンが来たばかりのころ。 #CIT_DCM posted at 16:52:31

  • 日産のコンペに出した2案を紹介する。日産は今でもアンダーバーが付いている。CMのタイトルバックにShift the 何々と書かれている。自動車にはいろいろな種類がある。その自動車でどんな体験ができるのかということが重要で、実際にスピードが出たりすることは重要じゃな#CIT_DCM posted at 16:55:07

  • 一本の道。つづく道。ひろがる道。 #CIT_DCM posted at 16:55:57

  • シンプルな建物なので、一筆書きのサインが建物を通してずっとつながっていくというコンセプトが実現できた。 #CIT_DCM posted at 16:57:11

  • 字にひそむ絵の要素を通してコミュニケーションする #CIT_DCM posted at 16:57:50

  • 実際のデザインセンターでは、車体のデザインをしているのはほんの数人。ホイールやバンパーのデザインをしている人のほうが多い。そんな分業されたデザインの仕事に従事している人たちにつながりを感じてほしかった。 #CIT_DCM posted at 16:59:18

  • 丸井 北千住 食遊館 #CIT_DCM posted at 16:59:56

  • 麺を強引に一部分をカップめんで表現してみる。ギリギリのところを狙って表現したほうがおもしろい。100とか200を一気にデザインする。それをコミュニケーションの材料にする。北千住は外人が増えている。外人とも何かコミュニケーションできたらいいなということで #CIT_DCM posted at 17:01:47

  • 字の下に英語でキャプションを書いた。シートなので、簡単に取り付けられる。 #CIT_DCM posted at 17:02:30

  • 場所があったら字をつける。それをやっていたら、一階のスウィートでもやりたいということになった。 #CIT_DCM posted at 17:03:26

  • 紀ノ国屋 #CIT_DCM posted at 17:03:40

  • 紀ノ国屋というスーパーの話。そこのブランディングをやった。もともと悪いイメージはないので、元のイメージを生かしつつ、リニューアルした。デザインを変えたらアイスが2倍売れた。 #CIT_DCM posted at 17:05:28

  • デザインをリニューアルしたせいで、昔からのお客様からクレームをいただいた。パッケージが緑いろなので、全部抹茶に見える。それに対し、ハーゲンダッツは全部小豆味じゃないですよね、という説得をし、納得していただいた。 #CIT_DCM posted at 17:07:06

  • 竹尾 湾岸物流センター #CIT_DCM posted at 17:07:30

  • 竹尾はメーカーではなく、代理店。世界中から紙を取り寄せて、印刷所やデザイナーに卸している。 #CIT_DCM posted at 17:08:23

  • 竹尾のお客様が来るエントランスのデザインの依頼が来たが、巨大な倉庫を前にしてここをデザインしたいと思った。7mの高さを表現するために、一つのピッチで一階の高さを表している。それが機能として働くといいなと考えている。 #CIT_DCM posted at 17:10:53

  • 竹尾の倉庫の外観はもともとストライプを用いていた。その外観を生かしつつ、デザインした。 #CIT_DCM posted at 17:11:33

  • Natulux Hotel #CIT_DCM posted at 17:11:50

  • 富良野のホテルの話。VIとサインのデザインを依頼された。 #CIT_DCM posted at 17:12:31

  • 街を歩いていたら小川があり、石ころを見つけた。その石は、別に富良野特有の石ではなかった。それが発火ポイントだった。本来石が持ってる形や感触を意識の発火点として用いることができないかと考えデザインした。 #CIT_DCM posted at 17:13:57

  • 石にサインを施した。日常にありふれたものを用いることで別な角度からの発見があるのではないかと考え、用いた。 #CIT_DCM posted at 17:14:40

  • 横須賀美術館 #CIT_DCM posted at 17:14:51

  • 観音崎公園から見た風景がきれいだった。日本は島国なので、海はありふれた存在。横須賀の海は、東京湾の入り口。先には、木更津が見える。海を美術館のマークにした。 #CIT_DCM posted at 17:16:48

  • 美術品は外光を嫌うので、外からの光を取り入れるデザインは難しいが、採用された。 #CIT_DCM posted at 17:18:07

  • 最初は、海の写真をサインとして用いようと思ったいたが、それでは美術品と間違えられると反発され、最終的には、よこすかくんというサインを用いて、美術館を案内するようにした。 #CIT_DCM posted at 17:19:24

  • MIYOSHI FACTORY SOAP #CIT_DCM posted at 17:19:50

  • テトラパックになっている。プロダクトデザイナーの柴田さんから依頼が来た。彼女は、石鹸のパッケージをいらないと結論した。ただ、工場から消費者へ届けるために、何かが必要。そう考えてテトラパックを用いた。 #CIT_DCM posted at 17:21:16

  • 色々試したが、牛乳のテトラパックにはそのまま入らなかった。工夫をしてそれを乗り切った。 #CIT_DCM posted at 17:22:02

  • ガーデンテラス長崎 #CIT_DCM posted at 17:22:17

  • 長崎にあるホテルと結婚式場がセットになった、長崎が見える高台に建っている。建築は、隈研吾さんが手がけた。葬式屋さんからの依頼。 #CIT_DCM posted at 17:23:10

  • 依頼場所は、長崎の光と風景がきれい。自然に影ができるようにデザインした。 #CIT_DCM posted at 17:24:06

  • 宿泊という概念を変えるデザイン #CIT_DCM posted at 17:24:30

  • 昨年京都にオープンしたカプセルホテルの話。9h nine hour #CIT_DCM posted at 17:25:06

  • カプセルホテルは大体あやしげな雰囲気。秋葉原のホテルを再生しようということで企業家の人が改革をしていった。その企業家のおかげで稼働率はアップした。しかし、これ以上は難しいので、新しいカプセルホテルを考えた。 #CIT_DCM posted at 17:26:50

  • カプセルホテルと呼ばれているが、我々はトランジットステイと呼んでいる。ビジネスホテルには、テーブルが置いてあるが、小さすぎて、ノートを置いて、字を書けるようなテーブルではない。ビジネスホテルは、既存のホテルを縮小した形。 #CIT_DCM posted at 17:28:14

  • 夜中まで飲んだ人には、ビジネスホテルのような施設は不要。快適な睡眠が得られる、ということが大事だと考え、カプセルホテルをデザインした。 #CIT_DCM posted at 17:29:18

  • できる限りコストを抑えようと、宿泊者に自分で作業を促すサインをデザインした。 #CIT_DCM posted at 17:30:46

  • http://9hours.jp/ #CIT_DCM posted at 17:31:58

  • 自分も実際に寝てみたが、結構快適だった。既存のホテルにはない快適さをどうやって提供できるかということを考えながら枕や照明などをデザインした。 #CIT_DCM posted at 17:33:08

  • 例えば、朝起きる時間に合わせて照明が明るくなってきたりといった快適に睡眠が得られるために随所に工夫を凝らした。 #CIT_DCM posted at 17:34:03

  • モリサワ新社屋ビル #CIT_DCM posted at 17:34:30

  • 影みたいなものに興味があった。モリサワはフォントの会社。モリサワのフォントを用いて、影を表現したいと思った。 #CIT_DCM posted at 17:35:27

  • トイレのサインは、遠くからでも判別できるように突き出したサインにした。 #CIT_DCM posted at 17:36:16

  • 紙の見本帖となる空間 #CIT_DCM posted at 17:36:43

  • 別な紙会社のプロジェクトの紹介。名前を打ち忘れました。 #CIT_DCM posted at 17:37:43

  • 渋谷プロジェクト #CIT_DCM posted at 17:38:12

  • 5~6年前に渋谷のビルのサインの依頼が来た。エスカレーター自体にサインを埋め込みたい。どのくらいエスカレーターのサインが見えるか、テストをした。 #CIT_DCM posted at 17:39:54

  • エスカレーターに文字を描くのは、職人さんに手作業でやってもらう。 #CIT_DCM posted at 17:41:04

  • 矢印というのは、方向を指示するものなので、矢印自体が直接動くことはない。その矢印が直接動くのはおもしろいと思い、矢印を動かすために、学生を用いて、表現した。 #CIT_DCM posted at 17:43:39

  • 人は進行方向に対して、意識が動いているのがおもしろいと思い、つくってみた。 #CIT_DCM posted at 17:44:21

  • 東京造形大学の磯崎さんの建築を上からとってみた。 #CIT_DCM posted at 17:45:41

  • アリの行進に似ている気がする。グラフィックだとなんでもないような表現だが、実画像だとおもしろくなる。休憩している時の動きのほうがおもしろい。 #CIT_DCM posted at 17:47:00

  • 廣村さんが見せてくれた動画がおもしろすぎる。 #CIT_DCM posted at 17:48:12

  • ここにいるほとんどの人は、絵を描くことが得意な人だと思うのだけど、単にきれいなものではなく、そこにある意味性などを表現できることも大事なのではないかと考えている。 #CIT_DCM posted at 17:49:27

  • デザインはつみあがっていく作業ではなく、見つけだす作業ではないか。発明するというよりは発見する作業。 #CIT_DCM posted at 17:50:12

  • 山崎先生から廣村さんへ質問。はこだて未来大学のサインで、たくさん案を出されていたが、どのくらい案を考えるのか。 #CIT_DCM posted at 17:51:17

  • 自分はたくさん考えるのが、得意。なので、50とか100とか案を出す。そのあとに、ブラッシュアップをしていく。フィジカルに肉体を使ってデザインすることで、達成感をもたらすことが喜びにつながっていると思うので、たくさんつくる。 #CIT_DCM posted at 17:53:06

  • 院生から質問。サインのかわいらしさがおもしろい、Design HUBで恋愛とコミュニケーションデザインの展示をやっていたが、そういうことを意識してやっているのか? #CIT_DCM posted at 17:54:22

  • モダンデザインを学ぶ、あるとき四国の高知県の市長さんにプレゼンした。何案か見せたが、市長さんは決められずにそばにいた女性に決定をお願いした。そのときは、市長の決断力のなさにがっかりしたが、あとから考えてみるとかわいいとはなんだろう。 #CIT_DCM posted at 17:55:51

  • かわいいの中にかっこいいという概念が含まれている。かわいいと思われているものはコミュニケーションの高い次元。かわいいにはたくさんの要素がある。その要素に対していくつか提案していこうと考えている。 #CIT_DCM posted at 17:57:01

  • 笑いも同じで、狙って笑いを取るのは難しい。偶発的な笑い。笑いもコミュニケーション。コミュニケーションをいかにして取り込んでいくかということを表現したい。 #CIT_DCM posted at 17:58:02

  • 以上、廣村正彰さん(@hiroponMX)による講義でした。今から懇親会に移ります。写真のスライドを用いたすごくきれいなプレゼンでした。 #CIT_DCM posted at 17:59:40
僕なりの深読みで、廣村さんのデザインを考えてみようと思う。たぶん、廣村さんは見落とされがちなサインに必要最小限の工夫を加えることで、人の記憶に残りやすく、また、行動へつながるトリガーにしようという意図が感じられました。でも、奇をてらって目立たせるのではなく、必要最小限で満たす。また、とにかく美意識の高い方で、プレゼンで使われたスライドの写真も150枚くらいあったのですが、そのすべてがきれいな写真でした。写真を撮ったのは、別の方かもしれませんが、スライドがすごくシンプルで意味を詰め込みすぎない。人が読める情報量なんかも意識してつくられているのかなと感じました。

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